整体の施術を受けた後に施術してもらった場所が痛んだり、全身的にだるさや眠気を感じる方も多いようですが、これは「好転反応」と呼ばれているもので、問題があるわけではありません。
ではなぜ整体後に好転反応が起こるのでしょうか。
そもそも整体を受ける方は慢性的に肩こりや腰痛がツラいという方が多く見られます。
このような慢性的な痛みは、普段から姿勢が悪くて骨格が歪んでしまうと神経や血管が圧迫されてしまい、血液やリンパの流れが悪くなって様々な体調不良につながってしまいます。
整体ではこのような圧迫を改善させるためにマッサージをしたり、骨格の歪みを正しい位置持って行こうとします。
すると血液やリンパの流れが良くなって体に溜まっていた老廃物や有害物質が排出され、細胞も活性化してきます。
その中で体がだるさや眠さを感じてしまうのです。
また、痛みを感じてしまうのにも理由があります。
今まで圧迫されていた神経は情報伝達が思うように行かず痛みに対して鈍感になっていたところに、整体施術を行うことで神経情報伝達がスムーズになり、今まで感じられなかった痛みが感じられるようになります。
いずれの好転反応も一時的なものであり、早くて整体を受けた翌日、遅くても数日後には改善されるでしょう。
整体後に起きる好転反応とは
症状はどのようなものがある?
好転反応の症状は、上記にもあるようなだるさや眠さ、痛みだけではありません。
例えば、便秘や下痢といったお腹の症状や、発汗、腫れなどが施術後すぐに現れる可能性もありますし、稀にですが痒みや湿疹、目ヤニ、吹き出物なども見られるようになります。
これらも好転反応として、体の毒素や老廃物が一気に排泄されることにより体に現れる変化です。
どんな好転反応が出るかは人によって異なり、好転反応は起こっていても体感として感じられないという方もいらっしゃいます。
好転反応が出ていないことを心配される方も多いですが、感じられない場合もあるので心配ありません。
一方、好転反応が出やすい方ももちろんいらっしゃいます。
例えば症状が重く、慢性化している方や薬を服用している方、肉・脂質の多い食べ物を好んでよく食べられていると好転反応は出やすいと言われています。
好転反応の痛みは人体に影響ないのか
好転反応で出る痛みは一時的なものですぐに改善され、より体調も良く感じられるかと思いますが、整体の力加減がかなり強かったり、治療時間が長いと「揉み返し(オーバードーゼ)」が起きている場合があります。
長い施術時間や痛みの強い施術では刺激量が多すぎて、その痛みが長く続いてしまう恐れがあるのです。
揉み返しは体にも負担がかかりますし、あまり良い反応とは言えません。
もし刺激に弱い方は、最初に痛みなどの刺激には弱いことを施術者に伝えておくと、揉み返しに気を付けて施術を行ってくれる場合があります。